なぜ、日本人はお花見をするのか?
そろそろ桜が咲く季節になりました。
コロナも落ち着き、お花見をする人も増えるかもしれませんね。
さて、
そもそもお花見ってどんなことから始まったのか、ご存知ですか?
古来、日本人の一番の願いは秋の豊作。
お花見は、「秋にお米がしっかり実りますように!」という願かけみたいなものなんです。
あれ? でも、お花見は春ですよね。
なぜ、春にお祝いするのか。
それは、「予祝」(よしゅく)をしていたんです。
お花見は仲間とお酒を飲みながら先に喜び、
お祝いすることで願いを引き寄せるためにやっていたんですね。
予祝とは、まだ叶ってないけど、
叶ったかのようにお祝いすること。
最近は、「引き寄せの法則」として予祝がいい、
ということは、よく言われています。
さらに、
日本人は「幸(さち)」をもたらす神様が山にいると考えられていました。
その神様が、春になったら山から里に降りてきて、
秋の収穫まで里にいる、とも考えられていました。
その神様のことを「サの神」と呼んでいたそうです。
そんな「サの神」が山から里に降りてくるのを教えてくれたのが、
「さくら」だったのです。
つまり、桜が咲く=「サの神」が降りてきたことを喜び、
お迎えする行事がお花見だったんです。
そして、桜が散ることで、花びら一枚一枚に詰まっていた「幸」が一斉に振り撒かれます。
お花見はただきれいな桜を見ながらお酒を飲む、だけではなく
今年の実りを先に祝い、そして幸せの神様をお迎えし、
今後受け取るであろう恵みや実りに感謝するための儀式であり、
みんなが楽しく談笑することで邪気払いをすること、なのです。
すなわち、お花見は大切な人や、これから良い関係になりたい人たちとお祝いすると良いもの、ということですね。
ぜひそんな想いで、桜に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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