なぜ、日本人はお花見をするのか?

お花見は古代から受け継がれてきた儀式のひとつ!
エディターSONO美 2023.03.21
誰でも

そろそろ桜が咲く季節になりました。

コロナも落ち着き、お花見をする人も増えるかもしれませんね。

さて、

そもそもお花見ってどんなことから始まったのか、ご存知ですか?

古来、日本人の一番の願いは秋の豊作。

お花見は、「秋にお米がしっかり実りますように!」という願かけみたいなものなんです。

あれ? でも、お花見は春ですよね。

なぜ、春にお祝いするのか。

それは、「予祝」(よしゅく)をしていたんです。

お花見は仲間とお酒を飲みながら先に喜び、

お祝いすることで願いを引き寄せるためにやっていたんですね。

予祝とは、まだ叶ってないけど、

叶ったかのようにお祝いすること。

最近は、「引き寄せの法則」として予祝がいい、

ということは、よく言われています。

さらに、

日本人は「幸(さち)」をもたらす神様が山にいると考えられていました。

その神様が、春になったら山から里に降りてきて、

秋の収穫まで里にいる、とも考えられていました。

その神様のことを「サの神」と呼んでいたそうです。

そんな「サの神」が山から里に降りてくるのを教えてくれたのが、

「さくら」だったのです。

つまり、桜が咲く=「サの神」が降りてきたことを喜び、

お迎えする行事がお花見だったんです。

そして、桜が散ることで、花びら一枚一枚に詰まっていた「幸」が一斉に振り撒かれます。

お花見はただきれいな桜を見ながらお酒を飲む、だけではなく

今年の実りを先に祝い、そして幸せの神様をお迎えし、

今後受け取るであろう恵みや実りに感謝するための儀式であり、

みんなが楽しく談笑することで邪気払いをすること、なのです。

すなわち、お花見は大切な人や、これから良い関係になりたい人たちとお祝いすると良いもの、ということですね。

ぜひそんな想いで、桜に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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